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雨・星・紫陽花2024.08

  • clouds6
  • 2024年8月12日
  • 読了時間: 1分

君からの紫陽花が届かないあいだ

道草をしようと 読みかけの本を開いては

壁に囲まれた 影が行き交う世界を想う


冬を越せない生きものたちは 

美しい夕暮れや星空を眺めただろうか


彼らが見上げたその空を 今私が見上げています


この空からは 何も落ちてきません

花びら ひとひら すら 

せめて 雨が降ってほしいのに


寂しいと泣いているのは 君も同じはず

なのに 方眼紙の線 美しく分け隔て あがく 繋ぐ言葉もないまま


紫陽花の花はもうすぐ枯れて

虫たちも呆れるほど鳴いて

秋がくる きっと君のことをまだ想ってる


何も出来なかったと思うだろうか

私は何かあげられると信じてた

いつかの約束を果たすころ

きっと冬がくる 雪が降る 

雨として 星として 花びらとして

その音を あなたがきっと見つける 

冬がくる

 
 
 

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